セル・イン・メイ(Sell in May)は嘘!信じたら大損。いったい何を売るの?
セル・イン・メイ(Sell in May)は嘘。
五月に売って利益が出る人などいない。(←言い過ぎ)
Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.
St Leger day(セント・レジャー・デイ):9月の第二土曜日。
当ブログの読者ならSell in Mayにこうした続きがあることはご存じだろう。
Sell in Mayという格言は「9月第二週目頃に買って」5月に売れ、という真意を秘めている。
さて、これは米国株式の様子を表した格言である。
つまり何を売るのか、というこの記事の主題には「米国株を売る」と答えておく。
ドル円やユーロドルといった通貨ではなく、米国株だ、という事は重ねて強調しておきたい。
日本株でもなく米国株だ。
しかし、日本株も米国株と相関があるし、ドル円も米国株と一般的には正の相関を持つ。(逆相関になることもあるが…)
こうしたことを踏まえると、ドル円を売ると読み替えてもいいかなぁ、とは思わなくはないが正規の米国株価のチャートを検証してみようと思う。
米国株はたくさんあるが、ダウ30種平均株価を対象にしよう。
以下、2017年5月。
以下、2016年5月。
以下、2015年5月。
結論から言うと、5月足は陰線になるとは言えない。
どちらかというと、5月中に短期の高値が現れる。
だからこそ、「9月に買って5月に売れ」という格言が生まれる。
5月は高値になるから売って利益にしろ。
これがセルインメイの真意だ。
そうすると、前年9月第2週の土曜日の翌営業日に買った株価がどうなるのか、興味が湧く。
2016年9月から2017年5月は3000円の値上がりだ。
最大ドローダウンはトランプ大統領選の11月で600円程度。
2015年9月から2016年5月は1500円の値上がりだ。
最大ドローダウンは翌年の1月と2月で900円程度。
2014年9月から2015年5月は1400円の値上がりだ。
最大ドローダウンは翌月の10月で1000円程度。
あれ。これ、相当強い性質じゃないか?
そもそも、米国株は何十年も成長を続けている。
途中、多少のドローダウンはあるものの買っていればいつかは利益が出る。
どんな恐慌にも耐えてきた米国株に関してはあまり悩まず、安くなれば買えば良いのだ。