チャネルラインの引き方と「逆行に合わない」ための正しいエントリーポイント
チャートパターンは山ほど存在するが
最もエントリーが簡単で初心者から
上級者まで勝つことの出来るパターンが
チャネルパターンだと思う。
しかし、チャネルラインの引き方や
エントリーポイントは人それぞれだろう。
今回は
「どの形がチャネルなのか」
「ブレイク時のエントリーの注意点」
の二点について書いてみる。
さて、02/19のドル円15分足を見る。
読者の方々の中には
パッと見て分かる方もいるだろう。
高値が斜め並びになっているところに
オレンジのラインを引く。
角度的にもちょうどきれいな形だ。
(実は「きれいな」という直観は相場の中では優位に作用する)
実はこのチャネルがなかなか引けない。
というのも
相場は最初、ここまでしか見えていない。
ここでチャネル候補は複数あることが多い。
しかし、赤ラインはチャネルではない。
2本のラインが平行でないからだ。
問題はオレンジである。
ごく自然に行けば
最初の2点を結ぶラインで
チャネルラインを取ることになる。
そしてそれと平行のラインを作って
下限を合わせる。
下限の取り方も複数ある。
キャンドルの実体に合わせる人もいるが
筆者はヒゲを使うのでヒゲに限定しても
山ほど引ける。
しかし、ここでポイントがある。
2点以上反発しているラインであることだ。
3点になると信頼度も高い。
となると、
上限も3点で取るのが良さそうだ。
3点がきれいに一直線上にないので
ヒゲが3本入るように合わせてみる。
それに合わせて平行チャネルを引くとこうなる。
こう引けばなるほど、
ブレイク時にエントリ―出来ることが分かる。
仮に先の高値2点で引いたチャネルだとこうなる。
これも下限ブレイク時にエントリーできる。
だが、真に信頼できるのは
直近の高値まで利用した形である。
ゆえに最初の図に戻る。
チャネルのおよそ最初の高値と
直近の高値の2点で結んだチャネルライン。
それと平行に赤線をひくが2点以上が交わる
「良いところ」に下限を合わせる。
すると下限をブレイクしたときに
エントリーしてはいけないことが見える。
ブレイク時ではなく
矢印の位置でエントリーをする。
「チャネルラインのブレイク後
再度チャネルラインに戻ってきたとき」
このときにエントリーするのが
最も勝率が高い。
次に、エントリー後の下げが渋り
再々度チャネル下限に戻ってきたところ。
ここでしっかりチャネルに戻し、
次の足で下限にヒゲを出した形。
図の赤矢印でエントリーする。
利確と次のエントリーは
チャネルの上限になる。
チャネルラインをブレイクした後、
再度チャネル内に戻ってくることは少なくない。
その場合の戻り目安は
元のチャネルの上限(下限)までだろう。
後はこれの繰り返しだ。
時間をかけ形成したチャネルは信頼度も高まる。
ブレイクで乗るのではなく、
「ブレイク後の戻りを売る」
さて、実は今回
取り上げなかったチャネルがもう一つ
隠れている。
東京序盤のこのラインだ。
しかしこれは2点ずつキレイに
決まっているが平行チャネルではない。
ここで注目したいのが
「抜け前のライン上攻防」だ。
なぜこんなことが起こるのか。
理屈は以下の図が示している。
赤枠で囲ったあたり
3点以上がきれいに並ぶラインを引くと
オレンジ線に対してほぼ平行になり、
ブレイク後の押し目をつけた形なのである。
この微妙な角度の違いが
投資家を悩ませる。
故に線上の攻防が生まれると考える。
しかし線上の攻防は経験上抜け確率が高い。
今回のような「2本目」の
ラインが引けないか確認してみれば
「なるほど」と思うことも多いだろう。