プライスアクションで「札束の叩き合い」を見てみる
よく、オプション絡みの取引や
値が不規則なレンジになる時、
「札束の叩き合い」と呼称される。
札束で本当に叩き合っているのを
誰かが見たわけでもないのに、
FXでは「叩き合っている」と
言っていれば格好が良い。
今回はそんな「売った」「買った」を
プライスアクションを使って一応の
シナリオをつけてみることにする。
札束の叩き合いチャート
ドル円5分足のチャートだ。
注目するのは「寄り付き坊主」と呼ばれる
始値が最も安く(高く)なる足だ。
前の足確定と同時に一方向に注文が
入ったときに形成される足だから市場の
強い期待が表れていると考えられる。
陰線には青で、陽線には赤で
色を付けてみた。
仮に「青」と「赤」の2勢力がいる
とする。
この2勢力は何も2つのヘッジファンド
だという必要もない。
売り勢力の集合体に買い勢力の集合体
で良い。
世界中の個人投資家まで入れたら
チリツモだろうからだ。
もちろん「青」にも「赤」にも入っている
投資家もいるだろうからそれでいい。
時間帯は夜中の2時から3時ごろ。
NYタイムが活発な時間帯だ。
じり高相場に移動平均線から40pipsほど
かい離したところでそろそろ押しがつく
だろうと予想がされる。
最初の陰の寄り付き坊主で
「短期のサポートラインを割ってやろう」
という意思が感じられる。
ヒゲを出すも、次の足では
実体でサポートを抜け勢いづいた
「青」勢力は二度目の坊主をつける。
ここで200EMAに被ったローソク足に
「赤」勢力が仕掛ける。
「トレンドは上なんだぞ」と。
その足を次の足で「青」勢力が叩く。
明確なサポートもない中途半端な位置で
続けて売りを出したのだ。
明らかに意思を持っているかのように。
*一番最初の「寄り付き坊主」より
上がると含み損なのでそれを阻止する
ためとも見れる。
しかし結果はダブルボトム。
「赤」勢力の期待買い。
そこからは大きく値を伸ばす。
「青」勢力の売りは全てここで
解消されただろう。
ここで含み損を持つか、利確としたか
それが個人のトレーディング能力だろう。
次の「青」勢力はダブルトップの位置で
仕掛けた。
時刻は朝6時になろうとしている。
直近の「赤」勢力の寄り付き坊主より
高値で買いの防戦が確認された。
さて、この後、
値動きはどちらに向いたのだろうか。
ここで色眼鏡をつけずに
相場を分析できる人が札束を
手にすることが出来る。
結果は、、、下だった。