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FOMC政策金利発表でドル円はどう動くか

6月の利上げは99.7%確実と言われる政策金利発表がいよいよ今晩に迫ってきました。

 

過去のFOMC政策金利発表では5分間で60pips程度動いていますから今回の発表にも全世界の注目が集まります。

 

ところでFOMCとかFRBとか政策金利ってなんだ?

と気になったので調べてみました。

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政策金利から説明しましょう。

 

政策金利とは中央銀行が一般の銀行にお金を貸し出すときの金利のことを指します。

一般に景気が良いときには高く設定され、景気が悪いときには低く設定されます。

 

どういうことかと言うと、、、

金利によって一般の銀行が安い金利でお金を調達できるようになると、その銀行からお金を借りる企業も安い金利でお金を借りることが出来ます。

 

企業は設備投資などにお金を使いやすくなるというわけです。

 

結果、世の中の経済が活発に動くようになり、景気が良くなるというわけです。

 

世の中に通貨が溢れて通貨の価値が下がるインフレの状況です。

 

その逆の状況が利上げです。

 

企業や個人がお金を借りにくい状況を作り、ドルの引き締めを行おうというのです。

 

リーマンショック以降ほぼゼロ金利政策をとってきたアメリカは順調に物価上昇と雇用回復を達成してきました。

 

今回の利上げはそうした背景があって行われるものです。

 

単純に今回の利上げだけ見ると円安要因です。

ドル円は上昇します。

 

ところが今回のように利上げは事前に市場に知らされます。

 

このことを「織り込み済み」と言います。

 

政策発表時にいきなり利上げを行うと市場が混乱します。

そのため、連銀のお偉いさんたちは何ヶ月も前から

「そろそろ利上げしよっかなー」

とか言います。

 

今回も「年内に4回の利上げしよかな〜」ということで市場には「恐らく3,6,9,12月じゃね」という予想が立っていました。

 

3月の利上げの際、「やっぱ年3回で」という発言があり、利上げしたにも関わらず円高になりました。

不透明感をなにより嫌う市場のリスク回避的な動きと見て取れます。

 

で、こうした発言を行うのがFOMCというFRBの理事7名と地区ごとの連銀総裁5名で構成されたアメリカの金融政策を決定する最高意思決定機関なのです。

 

FRBは日本で言うところの「日本銀行」。

アメリカの中央銀行です。

 

ではでは、これだけ織り込み済みの政策発表でドル円がどう動くか、ということですが

 

全世界の注目はもはや政策金利発表には無いでしょう。

 

今晩3時にあるのは政策金利発表だけではありません。

金融政策に関する重要な発表があり、これらは会見中の発言から拾い上げていくものとなります。

 

特に今回注目されているのは

  • 結局、年内利上げは3回でいいのか
  • バランスシートの縮小の有無
  • ドットチャートの3月からの変化

あたりになると言われています。

 

もし今回「やっぱ利上げは2回」みたいな発言があれば大きく円高に動くでしょう。

バランスシートについては難しすぎて調べ切れていませんが「資産」「負債」「純資産」から企業の一定期間の財政状態を見ることが出来るものらしく、FRBバランスシートを縮小するということはFRB国債や債券など保有資産の量を減らす、という意味になります。

 

米国債への再投資を行わなくなるため、債券の価格上昇の可能性は低くなるらしいです。

これにより長期金利の上昇ポテンシャルを秘めることになるのでドル高要因となります。

 

ドットチャートはFOMCメンバーによる政策金利の見通しになります。

メンバーが適切と考えるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の水準を”点(ドット)”の分布で示すものです。

ただの希望的観測に過ぎないためそれ単体では大きな意味を成しませんが3月からメンバー一人ひとりの意向がどう変わったか、その変化には注目が集まります。

 

本日27時、ドル円の動きには注目です!