FX研究部

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日銀の実質金利操作「買いオペ」がぶっ刺さる!

中央銀行金利操作してはいけないだか、出来ないだか、言われていますが総裁クラスの発言で軽く上下する様子を見てると「しちゃってるじゃん。」と思ってしまいますが…。

 

ここで上下するのは通貨価格ですから国債の利回りに直接影響を与えるわけではないですが間接的には…。

 

そんな日銀が無制限に国債を買い入れる「買いオペ」を10時10分に発動しましたね。

 

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サーバタイム(GMT+3)との時差6時間です。爆上げでした。

 

10年長期債利回り0.11%をおよそ天井として0%を目指して無制限でお金をばら撒く強硬手段です。

 

で、買いオペは円安要因なのですがこの機会に詳しく調べてみました!

 

国債とは…… 

国債は政府が発行します。中央銀行が発行するものではありません。国債は発行時に償還期限と利回りが決められます。長期金利は日本の場合、特に10年債が指標基準にされることが多いですが、例えば100円(利回り2%)の国債は10年で満期を迎え、半年ごとに1円の利子が支払われます。

10年後満期を迎えた国債は額面金額100円で償還されます。

新規発行時に買っていれば10年間で額面金額に利子を足した120円を得ることになりこれが利回り2%の場合です。

ところが発行時に100円、利回り2%と決められた国債は市場で取引をされる中で価格が変動します。例えば110円になったとするとそれでも返ってくるお金は100円なので儲けは10円(年換算1円)に減少し、これは利率の低下と解釈されます。 

 

この場合の利率の計算式は1÷110(円)×100(%)=0.909%

2%と比べて1.091%低下したことになります。

 

価格が上がれば利回りが下がる関係性が見えてきたでしょうか。

 

ゼロ金利政策を行っている日銀はつまり国債を買って国債の価格を上げ、利回りを低下させようとしています。

 

国債を取引しているのは銀行や保険会社などの金融機関が大半です。

国債を日銀が買い上げることで銀行などには資金が増えることになり低金利で個人に融資することが可能になります。

 

さらに10年間持っていても1円も利益が出ない国債なんか誰も買わないでしょう。

それどころかもともと安い価格(=利回りは高い)で持っていた国債を売る動きが出ます。これは銀行などからによるフローで先に述べた日銀からのフローとは異なります。

しかし、これも同じく市中に通貨を増やす動きです。

 

ゼロ金利に近づくまで大きな国債売りは行われないでしょうが

中長期的に二段階で円安誘導をする強力な政策なのです。

 

さらに今回は国債の買い入れ額増額の発表も同時に行われました。

4500億から5000億へ500億円の増額です。

 

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出典:当面の長期国債等の買入れの運営について [PDF 120KB]日本銀行

 

日本銀行国債買い入れ予定日は公開されていますが具体的な時間は公表されていないようです。

どこかのタイミングでf:id:tablet8:20170708014844p:plainという大口の買いが観測されるはずです。

 

この他にもETF買いも年f:id:tablet8:20170708015005p:plainで行っています。

一日当たり260億円規模になり最近は3日に一度くらいのペースで一口728億円の買いが入っているようです。

 

これにより株価は下支えされ、直接的な買いが行われない日経225も連れ高で2万円をキープしていることに市場は慣れ始めていますね。

 

このようにあの手この手で円安誘導をする日銀ですがETFを手放す時期はいつになるのか、その際は大規模な暴落が起こらないよう織り込まれるでしょうがそれでも市場にある程度の影響は免れないでしょう。

 

目下は円安ドル高でドル円は上昇トレンドですが今晩の雇用統計の結果次第では利上げ観測とバランスシート縮小が後退してドル売りも同時に来るかもしれませんね。